題目2「在来植物からのセルロース系土質改良材の生産技術の開発」も、JSTへ提出する2019年度活動報告書を作成しました。
提出した資料全体はこちら→JST報告書2019年度(2020年4月13日提出)〔PDFが開きます〕
題目2は、以下のような内容を報告しました(報告書P17~31)。
1.「セルドロン」の基本性質を把握しました。
日本にあるセルドロン(古紙を原料とするセルロース系土質改良材)の工場を見学し、印刷・製本会社から出る紙粉やオフィスなどで出るシュレッダー屑といった古紙の粉体化技術を含めた加工方法の原理を学び、セルドロンの繊維質が地盤のせん断強度を増加させることを確認しました。
2. エチオピアにおける有用在来植物資源の選定を開始しました。
南オモのエンセーテ農場を見学し、でんぷん採取後のバガス(繊維分)の獲得方法を確認しました。またアジスアベバ市内マーケットでのエンセーテやコーヒー殻の流通状況、価格などを調査しました。
Wise法を用いて、エンセーテ繊維、およびコーヒー殻のセルロース・ヘミセルロース含有量を分析しました。今後は他の候補作物についても検証を継続します。
3. 土質改良材への加工手法を検討しました。
縦型粉砕機(とうがらし用)、横型粉砕機(テフ用)の工場を見学し、微細粉体の大きさや、吸水量を確認し、機器の入手方法について検討しました。2020年度は現地で粉砕機を購入、また改良し、土質改良材へと加工する手法を検討する予定。