地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

MNGDプロジェクト国際シンポを開催しました。

SATREPS-MNGDプロジェクトは、2024年11月24日(日)、25日(月)にアジスアベバのサファイヤホテルにおいて国際シンポジウムを開催しました。

24日(日)はまず第6回JCC(Joint Coordination Committee)を開催し、プロジェクトの最終段階の状況についてメンバーで確認し、最後にJICAエチオピア事務所の大嶋健介所長にスピーチをしていただきました。

司会:松隈俊祐 研究員(京都大学)
大嶋健介所長(JICAエチオピア)

続いてシンポジウムのポスター発表者のコアタイム発表が行われました。その後、参加者は気になったポスターの前へ移動し、発表者に活発に質問を投げかけました。

Wendimu Medo(AASTU)
Alemshet Bekele(AASTU)
Kefale Adefris(ERA)
亀井一郎教授(宮崎大学)
Feyera Gobena(AASTU)
Frehaileab Admasu博士(AASTU)
Kassahun Yemane博士(JKU)
Argachew Bochena博士(JKU)
木村優介特任准教授(大阪工業大学)代理:金子
Tamirat Fikiru(ERA)
Liyew Kassahun(アルバミンチ大学)

白熱するディスカッションをいったん終え、シンポジウムは続きます。まずWorku博士(ERA, RRC所長)によるキーノートスピーチ「The Role of Research on Road Infrastructure Development and Management」が行われました。

Worku Asratie博士(ERA, RRC所長)
堤 祐司教授(九州大学)

2人目のキーノートスピーカー、堤先生(九州大学)による講演「Structure and Chemistry of Cellulose and Lignin in Woody Biomassに、フロアを交えてのディスカッションが続き、シンポジウムの1日目が終了しました。

2日目の朝はまずプロジェクト代表の木村亮先生(京都大学)によるスピーチに続き、3人目のキーノートスピーカー、佐藤先生(福岡大学)による講演「Structure and Chemistry of Cellulose and Lignin in Woody Biomass」が行われました。

木村亮教授(京都大学)
佐藤研一教授(福岡大学)

その後、各題目ごとのセッションに移ります。題目1のモデレーターは福林先生(宮崎大学)。最初の発表者の福田謙太郎さん(日本工営)には、日本からオンラインにて「Survey on Problematic Soils Encountered in Construction Works in Developing Countries and Examples of Japanese Technology」と題した発表をしていただきました。二人目は予定されていたPhilips Paige Green博士(ERA)に代わり、共著者のMartin Mgangira博士(ERA)による発表「Innovative Approach to Enhance the Quality of Expansive Soil for the Use in the Road Construction」が行われました。続いて福林先生による発表「Approach towards the Modification of Problematic Soil by Cellulose-based Soil Additives」、そしてMNGDプロジェクトで京都大学工学部に留学して学位をとったTeshome博士(AASTU)による発表「Sustainable Stabilization of Expansive Soils Using Agricultural and Plant-based Additives」が行われました。

福林良典准教授(宮崎大学)
福田謙太郎氏(日本工営)
Martin Mgangira博士(ERA)
Teshome Birhanu博士(AASTU)

続いて題目2によるセッション。モデレーターの安原先生(京都大学)による発表「Progress and Future of Soil Improvement Technologies Using Agricultural Byproducts in Ethiopia」の後、予定されていたSiraj Mulugeta博士(AASTU)に代わり、Worku博士(ERA)が「Stabilization of Expansive Soil with Solid Brewery Byproduct and Wheat Straw Fiber」として発表を行いました。さらにFitsum先生(AASTU)による「Guide to Cellulose Modified Expansive Subgrade Soils」、Tesfaye博士による「Overview of the Rural Connective Access Program for Food Security」と、発表が続きました。

安原英明教授(京都大学)
Fitsum Tesfaye博士(AASTU)
Tesfaye W. Michael博士(The Ministry of Urban and Infrastructure)

最後、題目3のセッションのモデレーターは、MNGDプロジェクトによって京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科で学位を取得したArgachew博士(JKU)です。金子先生(京都大学)による「Possibilities of the Operational Model of Construction Measures for Problematic Soil」、Chekoleさん(ILO)による「The Potential of Labour-based Approaches and the Use of Local Resource Methods in Ethiopia: Experiences, Challenges and the Way Forward」、そして同じく京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科で学位を取得したKassahun博士(JKU)による「History of the Community Participation in Rural Road Development in Aari Zone」と3つの発表が続き、その後、フロアとのディスカッションが行われました。

Argachew博士(JKU)
金子守恵准教授(京都大学)
Chekole氏(ILO)
Kassahun博士(JKU)

全ての発表が終わった後、プロジェクトリーダーの木村先生より、各部門の発表者への証書と、MNGDプロジェクトを支えてくれたスタッフへの感謝が述べられました。

重田眞義教授(京都大学)
木村亮教授(京都大学)、Worku博士(ERA)
Wendimu氏(AASTU)
Abebe氏(AASTU)、MNGDプロジェクトスタッフのDarwit氏、Tariku氏

最後にアジスアベバ科学技術大学副学長、Abraham Debebe博士にスピーチしていただき、閉会となりました。

Abraham Debebe副学長(AASTU)