2022年10月26日午後、ジンカ大学が日本大使館の草の根文化無償資金の供与を受けて建設した多目的ホール(コミュニティ・ラーニング・センター: CLC)の引き渡し式が盛大におこなわれた。日本側からは、在エチオピア日本大使館およびJICA事務所より総勢6人の方々が来られた。式典には、京都大学の3名ほか南オモ県においてMNGDプロジェクトの活動に関わる地方行政、道路管理などの関係者が多数出席した。
ジンカ大学CLCは、初代学長ゲブレ・インティソ教授がMNGDプロジェクトとの共同研究を開始するにあたって、将来的な成果を地域社会に還元するような活動の拠点とすることをひとつの目的として申請し認められた。コロナ禍のためその竣工は大幅に遅れたが、11月にMNGDプロジェクトの福林准教授(宮崎大学)がジンカを来訪するときに、このCLCを活用して研修を実施することを検討中である。関係者からは、そのように利用することは日本の援助の有効活用のよい事例になる、とポジティブな反応をいただいた。
式典では、日の丸とジンカ大学校章があしらわれた記念のシャツが用意され、参加者全員がそれを着用して式に臨んだ。クセ学長によるジンカ大学の研究教育方針と将来ビジョンの紹介がおこなわれ、地方の総合大学として今回完成したCLCの役割の重要性が強調された。