地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

JST視察団、ジンカ訪問

2024年11月27日より、プロジェクトの最終年度の進捗状況を確認するため、JST評価団(2人)がジンカを来訪しました。

2024年に完成したジンカ空港(Baco空港)の新ターミナルビル。

クセ学長(ジンカ大学)と共にジンカ空港に降り立った一行は、さっそくジンカ大学へ向かい、学長室を訪問しました。アジスアベバで開催したMNGDプロジェクト国際シンポジウムでの成果報告をふまえて、ジンカでの訪問先を確認しました。

クセ学長と淺枝名誉教授(JST研究主幹)。

その後、ジンカ大学構内に設置したMNGDプロジェクトの実物大走行実験場、および粉砕機小屋を訪れました。粉砕機でサトウキビバガスを粉砕する様子を確認しました。

実物大走行実験場
土質改良材の材料となる植物を粉体化するための粉砕機。

翌28日は、まず2019年にデモ施工を行ったB村小学校前の道へ。この道路では2022年に補修デモも行い、現在まで崩れることなく住民に使い続けられている様子をJST評価団に見ていただきました。

補修を行った小学校前の道
ヘルスセンターへの道、デモ施工部分

その後、一行は道路整備デモの施行を実施した2箇所目のサイト(B村からヘルスセンターへ向かう道。住民からの要望で着手)を訪問し、セルドロンを路盤に混合した施工箇所を視察しました。ジンカ大学のカウンターパートが通訳をつとめ、JST評価団が、実際に作業をした村の役人や住人とやりとりを重ねました。デモ施行2箇所目にて、南部州の道路公社の協力で建設した溝橋(パイプカルバート)を視察しました。

28日午後は、午前中に訪問したルートとは逆に移動し(ヘルスセンターからB村へ)、ブラックコットン土の道を徒歩で移動し、歩きにくさを実感してもらいました。その後、南オモリサーチセンターを訪問し、MNGDプロジェクトについての特別展示を鑑賞しました。センターの展示スペースでは、モハメド氏(南オモリサーチセンター長。2023年度、MNGD短期研修生として来日)が、MNGD特別展示のガイドに加えて、南オモ地域(元南オモ県)に暮らす民族集団についても説明をしてくれました。

クセ学長、イブラヒム副学長、JST視察団とMNGDメンバー
ヘルスセンターからB村へむかう道
南オモリサーチセンター
MNGDプロジェクトの展示について説明するモハメド氏
モハメド氏とクセ学長、イブラヒム副学長
JST視察団とMNGDメンバー