地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

第5回JCC(Joint Coordination Committee)を開催しました。

2023年9月30日(土)、第5回JCC(Joint Coordination Committee)をエチオピアのジンカ大学にて開催しました。プロジェクトの国際会議としては初めてエチオピアの遠隔地での開催となりましたが、会議場のジンカ大学のICTルームには、京都大学、宮崎大学、アディスアベバ科学技術大学、エチオピア道路公社のプロジェクトメンバーの他、JICAエチオピア事務所から3名にお越しいただき、現地のメンバーも含め、総勢30名が集いました。また現地に来ることができない関係者らは、Zoomにて参加しました。

開会にあたり、研究代表の木村教授(京都大学)、ジンカ大学のKusse学長、JICAエチオピア事務所の高野次長がスピーチをおこないました。

研究代表:木村亮 特任教授 (京都大学)
Kusse Gudishe学長(ジンカ大学)
高野晋太郎 次長、河合正吉 氏(JICAエチオピア)

JCCの前半では、プロジェクト開始から4年半が経過したこれまでの日本側・エチオピア側の活動実績を、題目ごとに双方の研究者が発表し、進捗状況を全員で確認しました。会場、またZoomからも活発な質疑が投げかけられ、残り1年半となったプロジェクトの活動計画を協議しました。

題目1:福林良典 准教授(宮崎大学)
題目1:Belachew Gebrewold講師(AASTU)
題目2:安原英明 教授(京都大学)
題目2:Feyera Gobena講師(AASTU)
題目3:金子守恵 准教授(京都大学)
亀井一郎 教授(宮崎大学)
澤村康生 准教授(京都大学)、Wendimu Medo実験技師(AASTU)
Asmera Nassir所員(ERA)
Girma Gonfa准教授、Eleyas Assefa助教(AASTU)

Fitsum Tesfaye助教(AASTU)
Worku Asrate所長(ERA)
司会:松隈俊祐 研究員(京都大学)

JCCの後半は、会場を移動し、MNGDプロジェクトで日本へ留学した5名の留学生の中で最初の博士号取得者として9月に帰国したばかりのFrehaileab氏(愛媛大学/AASTU)の研究発表と、今年度MNGDプロジェクトの短期研修で京都大学に派遣予定のジンカ大学のMahommed氏による道路災害に関する研究発表を行い、こちらも活発なディスカッションが行われました。

Frehaileab Admassu氏(AASTU/ 愛媛大学)
Mohammed Sule氏(ジンカ大学)

今回のように、首都アディスアベバでなく、地方都市ジンカにて国際会議を開催することは比較的稀であり、停電によるインターネットの一時的な遮断などのトラブルにも見舞われましたが、これまで共同研究や短期研修を通して交流を深めてきたメンバーは再会を喜び、積極的に意見やアイデアを出し合い、残りの期間の活動に向けて方針を確認する有意義な会となりました。