地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

留学生ワークショップを開催しました。

2024年6月21日(金)16時30分(エチオピア時間10時30分)より、オンラインにて「留学生ワークショップ」を開催しました。今回はまず、宮崎大学社会環境システム工学科博士課程を終了し、昨年9月に帰国したアジスアベバ科学技術大学のAlemshet Bekele Tadesseさんが”Soil Water Retention Behavior of Diatomaceous Earth blended Expansive Soil”と題して、膨潤性粘土の保水に関する研究成果を発表しました。次に、京都大学工学研究科にて博士号を取得し、今年の3月に帰国したアジスアベバ科学技術大学のTeshome Birhanuさんが”Utilization of Light Weight Deflectometer (LWD) to evaluate the treated weak subgrade soils” と題して、博士論文におけるMNGDプロジェクトの題目1に関する内容について報告を行った後、現在進めているLWDという装置を用いて改良した地盤を評価するという研究について発表しました。後半は京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科にて博士号を取得し、今年の3月に帰国したジンカ大学のArgachew Bochena Elisi さんが “Rural road accessibility and the change of enset agriculture in Aari zone, Ethiopia”と題して、MNGDプロジェクトの調査サイトであるエチオピアのアリ県における地域道路の普及とエンセーテ農業の変容について、博士論文でまとめた内容を発表しました。最後に同じく京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科にて博士号を取得したジンカ大学のKassahun Yemaneさんが、”Community Participation in Rural Road Development Process in Aari Zone, Ethiopia”と題し、アリ県における住民参加による地域道路開発に関する博士論文の内容を発表しました。

日本とエチオピアのプロジェクトメンバーら25名ほどが参加し、MNGDプロジェクトの留学生として行われた彼らの研究成果を確認して、今後の研究活動への展望を共有しました。