地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
「特殊土地盤上道路災害低減に向けた植物由来の土質改良材の開発と運用モデル」

日本人研究者がAASTUを訪問し、エチオピア人研究者と実験を進めました。

2024年3月、亀井教授(宮崎大学)、福林准教授(宮崎大学)、岩井准教授(京都大学)の3名の研究者がアジスアベバ科学技術大学(AASTU)の土質実験室を訪ね、エチオピア人研究者と実験の進捗を確認し、実験を実施しました。

MNGDプロジェクト事業を開始した当初は、日本人研究者の限られた滞在期間中に実施できる実験の種類は必ずしも多くはありませんでした。実験室に他国の支援で供与されていた高価な機器類は、初期設定やキャリブレーションを済まさないまま放置していたり、必要な備品が欠けていたりしたために十分に活用されていませんでした。プロジェクトメンバーも、機器の設定など実験環境の整備に終始してしまうこともありました。

その後、事業を進めていく中で、必要な実験機器を新たに導入するだけではなく、実験手法や機器の管理などの知見をエチオピア人研究者と共有し、人材を育成することで、現地の実験室がより円滑に稼働するようになりました。

今回の日本人研究者の滞在は、効率的に実施から結果の取得までできるようになった実験の種類が増えていることを日本エチオピア双方の研究者が実感した滞在となりました。